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記憶の中で微笑む君の姿 今はただの幻と化して
言葉は刃となり 信頼は砂の城のように崩れ去る
共に過ごした日々の温もり 今は冷たい風に消えゆく
もし時を戻せるならば 誤解の種を摘み取りたい
君の手を再び握りしめ 友情の灯を灯し直したい
しかし今、君は遠く 私の嘆きも届かぬ場所に
心の中で祈るしかない いつか再び理解し合える日を
昔のこと。2
一度言ってしまった言葉は
たとえ謝って和解できたとしても
一生心に残る棘となるということ。
最近よく思い出して悲しい気持ちになることがあります。
あれは中学生の頃のこと。
とても仲の良い〇ちゃんという友達がいました。
ある日その〇ちゃんが何気なく
「私たち親友だよね」と言ってくれました。
私の返した言葉は
「親友なんていない。」
今にしてもなんであんなことを言ってしまったのか・・・
もちろんたいせつな親友と呼べる友達だったのに。
なんというか、考えがいびつで人間不信なところが
あったからかもしれません。
今で言ういわゆる「中二病」「DQN」。
こじらせまくっていたからな・・・。
情報が潤沢な今では「そういう奴いるよね・・・」
といったところかもしれませんが
そのころはスマホはおろかPCすら存在しない
(歳がばれますが)牧歌的な時代だったので
目の前のことがすべてでした。
特に思春期ともなればなおさら・・・
愚かな子供は不思議なことに
そんな発言をしても〇ちゃんとの友人関係の継続を
疑ってもいなかった。
でも実際はその〇ちゃんとはだんだん疎遠になっていきました。
まぁ、「親友」だと思っていた相手から
「親友なんていない」なんて言われたら当然ですよね・・・
心無い軽い気持ちで発した言葉でも
言った方でさえチクチクと記憶を苛むのに
言われた方はどれほどの衝撃だったか。
信じていた人間にあっさりと裏切られた、
それも多感な思春期に。
ごめん、ごめんね。〇ちゃん。
本当はね、親友だったよ。
あそこでちゃんと正しく伝えていられたら
今も友達でいられたかもしれないね。
それか、思春期の美しい思い出の
友達の一人でいられたかもしれない。
願わくば過去のバカな友達の発言を
すっかり忘れて幸せな人生を
送ってくれていてほしい。
連絡先すらわからなくなった今、
彼女の幸福を願うのみです。